【はじめに】
黍殻避難小屋と犬越路避難小屋に泊まった山行はいつも丹沢主稜(蛭ヶ岳から畦ヶ丸方面)を辿っている。一方東海自然歩道では、袖平山から犬越路避難小屋は未踏破。また主稜ルートにある脇道のヤタ尾根も未踏破。と言うことでこの未踏破ルートを歩く山行を計画。袖平山からの富士に期待!!
11月22日(土) 晴れ 2泊3日 避難小屋泊 ザック重量22㎏ 特別装備なし
ネットで道志(道の駅付近)にコンビニができた情報を見つけた。道志界隈で土産を買うことができるのは道の駅しかなかった。下山後、駐車場から戻るのは面倒なので、登山前に購入を考え目的の駐車場(旧青根小学校横)を通り越してコンビニでお土産をゲット。来た道を戻り駐車場に7時半過ぎには到着。2台ほどの空きしかなかった。皆さん、蛭ヶ岳ピストンかな?全
【駐車場 ⇒ 黍殻山避難小屋 CT:3時間弱】
準備中に1台到着。直ぐにもう1台。一緒になって1台を残しもう1台で先の林道終点(進入禁止)まで行くのだろう。小生は荷物を整え出発(0800)。


流石に重いが3時間弱の行程。牛歩のごとく進めばばてないだろう。少し肌寒いが歩けば暖かくなると考えハードシェル(実際には10年ほど前に買ったユニクロのヤッケ、今は死後かな?)は着ていないし、手袋も夏仕様。進入禁止の場所には案の定、数台の車が停まっていた 。休憩にはまだ早い。前回同様沢ルートと尾根ルートの分岐まで進みここで一休み。


伐採が行われており、登山道も重機が通る道で寸断されていたが、工事関係者の方?だと思うがきちんと階段を設置してあった。感謝感謝。植林された樹林帯を過ぎて尾根道に到着。冬枯れ(紅葉後半?)の尾根道を進む。気持ち良い。段差のない道歩きやすい。標識とベンチもどきのある場所で2本目の休憩。


ほぼCTで来ている。まずまずのペース。しかし作業用モノレールの下をくぐったたたりから疲れてきた。急登とまでは言えないが・・・。稜線まで出て休憩と思ったがその前で休憩となった。


稜線に出た。方向的に富士山は見えないが、丹沢三峰方面は良く見える。姫次に行けば富士が、とも思ったが酒が飲みたいので分岐は左に折れる。小屋に到着(1145)。広場にも小屋にも誰もいない。


【黍殻山避難小屋(泊)】
YAMAPの山行記録(11/04)では避難小屋の先?手前にある水場は細いとの情報。念のため水は担いできたが一応、水場を確認。涸れていた。初めて涸れたのを経験。今までは細いが出ていた。小屋に戻り外のベンチで昼食をと思ったが、ベンチは既に日陰状態。いつも陽向だったけどな~。時間的にも遅くはない。しかしよく考えたところ、今まで利用していた時期は2月だが今はまだ11月。日の入りは今の時期から12月上旬が一番早いようで(当たり前か)、2月と比べると1時間ほど早いようだ。つまり太陽高度も低く日陰に早くなるのだろう。また水場も2月であれば雪もあるので涸れていないのではないかと推測。と言うことでベンチでは寒いので、小屋の中でいつもの昼食と一次会と昼寝。16時過ぎに起きて2次会開始。途中でソロの男性、しばらくしてからソロの女性到着。夕食を一緒に少しだけ山談義。尚、外の広場ではソロの男性がテント泊をしていた。人のことは言えない(宿泊を前提とした計画的な避難小屋の利用は控えるように、との注意書き)が、国立公園・国定公園内の指定場所以外でのテント泊は禁止だよな。2人が床に入ったので小生も床にはいる。明日の酒は残しておかないと・・・。1時ごろに外に出たが星が出ている。富士を期待。
11月23日(日)曇り ザック重量19kg前後
【避難小屋 ⇒ 神ノ川ヒュッテ CT:4時間】
4時に外に出たところ曇っている。深夜は晴れていたのに富士はダメかな?2名の方は5時過ぎに出て行った。小生は早く出ても仕方ないので、ヘッドランプがいらない時間帯の出発で準備。朝は即席ラーメンとパンだが、今回初めてラーメンに【西尾のフリーズドライ(五目)】を半分入れて、前半ラーメン・後半雑炊を試した。結構イケた!西尾だけを食べるよりも飽きない。これからの定番か?ヘッドランプがいらない明るさになり出発(0620)。何度も歩いた道。


姫次手前がお気に入りの登山道。 ) 姫次に到着(0705)。もちろん蛭ヶ岳も富士も見えない。


休憩もそこそこに先に進む。袖平山直下のベンチに到着。袖平山頂上に行っても何も見えないが、今回の山行でピークと言えるのは袖平だけなので念のため。やはり何も見えない。戻ってリスタート。


ここからは未踏破ルート。少し歩くと開けた場所に。晴れていれば前面に富士が見えるのだろう。


ここから少し急坂。また丹沢名物の階段ももちろん出現。膝をかばいながらトレッキングポールを駆使して標高を下げていく。


大きなアップダウンもなく尾根道を進み、最後のひと登りで風巻ノ頭に到着。東屋がある。ツエルトがあればここで泊まれそう。休憩。


後は一気に下るだけ。ここまで自然歩道だけあって整備されており(とは言ってもあまり人が歩いていない感じはする)、危険な箇所はなかった。


しかしここから神ノ川、特に神ノ川少し手前は若干歩き難いと感じる登山者がいるかもしれません。また最後の木の橋は渡ってはいけない(通行禁止)なのかもしれません。もちろん複数名で渡ることはないでしょうが、1名でも避けた方が良いと思います。神ノ川サイドには✖を模倣したように枯れ枝が置かれていた。その危ない橋を渡り、安全な大きな橋を渡ると舗装された林道に出る。少し歩いてヒュッテに到着(1020) 。


キャンプ場は営業中と思っていたが、全面的に休業中のようだ。しかし新規に小屋を作っている雰囲気もある。いつか営業開始するのかな?でも現状は朽ち果てたような状態。


【神ノ川ヒュッテ ⇒ 犬越路避難小屋 CT:1時間半】
下りで足にきたがのんびり進む。出だしは林道もどきなので足への負担も少ない。林道を終わっても歩きやすい道。


と思いきや結構新しい階段。それも急。安全を考えてクサリで谷側はカバーされている。この急登の後は九十九折の坂。途中で一服。


最後は涸れ沢を詰める感じ。筑波山の女の川の最後に似ているかな?まあ涸れ沢の最後はどこも同じか。詰めてひと登りで犬越路に到着(1225)。ソロの男性が外のベンチで休憩中だが、小屋にはもちろん人はいない。


【犬越路避難小屋(泊)】
寝床を整え、餃子でビールと行きたいところだが重量を抑えたため昼は菓子パンとビール。ビールの後はチョコとワイン。飲んでいたところにご夫婦が休憩に。その後も女性ペア、女性ソロの方が休憩。ご夫婦の方と少し山談義。皆さんビジターセンターへ向かって行った。夜のためにワインを少し残し昼寝。千秋楽の大相撲中継を聞きながら二次会。こちらも昨日は焼肉だが今日はカレーメシ。侘しいが酒も少ない。エマージェンシー用のウィスキーを飲んで就寝。独り占め。
11月23日(月・祝) 晴れ ザック重量16kg前後
【避難小屋 ⇒ 熊笹ノ峰手前分岐 CT:2時間】
出発は昨日と同じで明るくなってから(0610)。昨日はハードシェル&冬用手袋でスタートも直ぐに脱いだが、今日は風が少しあり肌寒い。もちろん冬仕様。しかし今日は富士が見れそう。少し歩くと開けたところに。赤富士とまでは言えないが朝日に照らされた富士がしっかり見えた。




登りが続く。何度か歩いた道だがいつも反対方向。 クサリ場・岩場は登りなので楽。階段よりも楽だな。所々で富士の絶景を見ながら進む。後ろからソロの男性。道を譲る。下りてくる人もちらほら。時間的にヘッドランプで歩いてきた登山者かな?朝方、小屋から稜線で輝くヘッドランプが見えたので。分岐に到着 (0820)。ここのベンチに初めて座った。目の前に富士と山中湖?景色を楽しむ。




【分岐 ⇒ 神ノ川ヒュッテ CT:2時間】
風も止み寒くなくなった。ハードシェルを脱ぎ手袋も夏仕様でスタート。出だしは木道に霜が付いている。


スリップ注意で進む。笹が茂った下り。木の階段があるがあまり人が通らないのだろう。土で階段が埋まって木が出ているだけの坂。膝には優しいが滑りに要注意。笹を抜けると冬枯れの尾根道。こんな道が大好き。段差もなく広い尾根。道は落ち葉で埋まっており、どこを歩いても大丈夫と言った感じ。


枯葉の道の後は、針葉樹の植林された樹林帯。どこにでもある樹林帯の登山道。危険な箇所はなかったが1箇所だけ。一瞬ルートロスと思い巻道を探すもやはりそのままのようだ。ちょっとした岩場。1ステップ、2ステップほど岩を巻く。靴幅半分程度の突起があるだけ。左側が崖。途中で林道にぶつかるが林道は通行止めのようだ。


樹林帯を進み昨日見かけた登山口に到着。舗装道路を進みヒュッテに到着(1010)。橋のたもとで休憩。


【ヒュッテ ⇒ 駐車場 CT:2時間半】
ここから地図上では9キロの林道歩き。長いな~。やっと昨年の2月に犬越路⇒大室山⇒鐘撞山と歩いて下りた尾根道が見えてきてキャンプ場に到着。ここからまだある。黙々と進み駐車場にやっと到着(1210)。


【まとめ】
神ノ川ヒュッテから犬越路までのルートは、急な階段へ別として面白かった。一方袖平山から神ノ川ヒュッテはイマイチ。同じくヤタ尾根は可もなく不可もなく。いずれにしろ今回のルートを辿るような山行はあまり想像できないので、まあもう歩かないルートかもしれない。


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