那須連峰北部に【坊主沼避難小屋】があることをネット情報で見つけた。最近(と言っても17年前)建替えたようで水場も途中にあることから計画。車なので周回コースを考えるも、結局車道(若しくは自然遊歩道?)を歩くルートしか思い浮かばず『那須甲子青少年自然の家』を起点に周回コースで訪問した。
9月13日(土)雨のち曇り 1泊2日 避難小屋泊 ザック重量19kg 特別装備なし
駐車場 ⇒ 甲子山(CT:3時間強)
『自然の家』の駐車場は登山者にも開放している(HP情報)。3連休であるが天気も悪いので混まないと考えていた。予想通り車は一台も停まっていなかった。しかし天気予報通り小雨。雨具とザックカバーを付けて出発(0730)。しかしいきなりルートミス。敷地内をさ迷い歩きやっと正規の道に到着。


登山道ではない?周辺を歩くコースが沢山あるようです。少しぬかるんだ道を歩いて車道に出る。ここから自然遊歩道を歩くのが予定のコース。しかし雨、道もぬかるんでいる。車道はトンネルが多いので雨除けも含め車道(もちろん歩道との境界線はある)を歩く。トンネル内の歩道は一段高くなっているので車が通行してもさほど危険を感じなかった。1.5時間強で一軒宿の大黒屋入口の標識に到着(一旦通り過ぎてしまったが)。途中には登山者向けの駐車場が3箇所ほど。どこにも車は停まっていない。


登山口は旅館の前(敷地内)を通り離れの横から。沢を渡って登山開始。なだらかな道が続く。


地図では標高線が詰まっているので急登と思えるが、昭文社の地図では『登りやすい』の表示。確かに急登感は全くなく、九十九折で整備された登山道。これで標高が稼げるのか?と思ったがそれなりに稼いだよう。急登の途中休憩。マウンテン自転車(もちろん担いだり押したりで乗ることはできないが)の登山者?と少し会話でして、抜かれてしまった。稜線に到着もペースが上がらない。ハイペースではないと思ったが、車道歩きが効いたかな?途中休憩して甲子山への分岐に到着。自転車が置いてある。先ほどの人がピストンだろう。ここからひと登りで頂上到着(1205)。雨はやんだがガスってなんにも見えない。もちろん誰もいない。


甲子山 ⇒ 坊主沼避難小屋(CT:1時間半弱)
ここからはなだらかな道が続くはず。旭岳にも行きたいが、悪天候また破線ルート。今の体力では難しいのでパス。まずは水場を目指す。水場は登山道のすぐ下。ロープもあり問題なし。水は予想外に冷たい。雪解けと思わせるような冷たさ!なぜ冷たいのか?分からない・・・。


水場からも平坦な道と思いきや、小屋少し前から涸れた沢伝いに登り最後は草の根っこを掴んでんで登るような急登。ロープがある。なくても問題なかったが下りには必須だろう。何とかクリアしてしばらく歩いて避難小屋に到着(1335)。



坊主沼避難小屋(泊)
外観は立派。入ってみても中も立派!!なんと敷布団や毛布まである。もちろんエアマット・寝袋持参なので不要だが、ここまで寝具がそろっている避難小屋は初めてかな?平成20年に改築されたようだが、既に17年経過もきれいに管理されている。もちろん今回も貸切のようだ。寝床を整え、その日の昼食をビールで取り始める。昼食後は、つまみとワイン。外は小雨で座るところもないのでもちろん小屋の中。まったりと時間を過ごしお昼寝。16時前後に起き出して夕食と二次会。いつも通り酒の切れ目が就寝の合図。おやすみなさい。夜中に起きたが星は見えない。明日も天気はダメかな・・・
9月14日(日)曇り 1泊2日 ザック重量16kg 特別装備なし
避難小屋 ⇒ 須立山(CT:1時間半弱)
朝飯はカップ麺とパン、コーヒーを飲んでパッキング。雨模様ではない。雨具の下を履くか悩んだがなしで。水は2リットル(水1ℓ、ポカリ1ℓ)だけにして出発(0600)。坊主沼への道は笹が少し濃いのでパス。先に進む。笹は綺麗に刈られているがトラバース的な道のため切った笹の茎が滑る。注意しながら進む。開けたところで須立山の頂上が見える。ルートは上部は結構な直登のようだ!


確かに直登。ロープが付いている。ここも登りは必要はないが下りは必須だ!何とか頂上到着(0710)。ガスってもちろん眺望はない。暫し休憩。


須立山 ⇒ 赤面山(CT:2時間半)
後はたいした登はないはず。緩やかなアップダウン。三斗小屋の分岐を過ぎて少し登れば三本槍に到着(0820)。トレランぽい人がいた。ここでも眺望はダメ。少し風が強いが苦になるほどではない。ライターは付き難かったが。一休みして出発。


ここからは高原を歩くような感じ。晴れていれば茶臼岳が見えるのだろうな~と思いながら歩く。登ってくる人もちらほら。日帰りの人が多いが、ザックの大きさから三斗小屋に泊まると思われる登山者も中にはいる。赤面山方面の分岐からは少し笹が深かった。開けた場所に到着。那須別荘方面かな?山麓が少し見える。ここからは下るだけだろう。


赤面山と別方面の分岐から赤面山への稜線が見える。暫くは笹のトラバース道なので注意が必要だが、稜線に出れば気持ちのよさそうな(晴れていれば)登山道だ。途中水場の標識。踏み跡はほとんどなかった。赤面山に到着(1010)。幅広の長い稜線なので標識がない限りどこが頂上か?写真を撮って、風が強いので風が避けられる場所まで移動し休憩。



赤面山 ⇒ 駐車場(CT:2時間半)
茶臼岳方面との分岐以降は誰とも会わない。マイナーなルートのようだ。緩やかな下りがつずく。少しずつ植生も変わってきた。


いかにも滑りそうな、いや、滑ってくださいというような木道。あまり人が歩いた形跡(傷がついていない、苔むしている)がない。会津駒の『危険な木道』よりもヤバそう!!。可能な限り木道以外を歩いたが、どうしようもない場所は木道を慎重に一歩一歩。トレースが全くない。あるのはシカのトレースだけ。滑ってくださいと言った木道もなくなり、緩やかな下り。最後は鉄製の階段を下りて林道?青年の家の周りのハイキングコース?に出た。


地図上ではもう少し先と思われる場所が渡渉箇所だが、沢の近くにピンクのテープが。確かに渡れる。しかし渡って左岸を進もうにも大きな石で遡れない。斜面は崖。しょうがなく崖をよじ登る。ヤを漕いで正規のルートに。やはり渡渉箇所はもっと上流だったようだ。いらぬアルバイトをしてしまった。後は自然遊歩道のようなところを歩いて駐車場に到着(1300)。


【まとめ】
避難小屋は最高でした。トイレはありませんが途中に水場もあり綺麗でした。布団もあるのでシュラフは持っていくとしても、エアマットやアルミマットは必要ないと思います。ルート的には今回のように反時計回りを勧めます。水場の後の登りと須立山への登りは急登で、下りはロープがないと厄介でしょう。三本槍までは人も少なく静かな山が味わえると思いますが、赤面山から自然の家へのルートは、あまり人が歩いていないのではないかと思いました。木道は朽ちていませんが、苔むしているので絶対滑ると思います。可能な限り木道を使わないで歩きましたが、歩くときは一歩一歩確実にステップをとりました。晴れて乾いていれば問題ないでしょうが・・・。ルートを考えると車での山行には向かないエリアかもしれません。
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