日光ファミリー(女峰・小真名子・大真名子)縦走

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 日光ファミリー(お父さん:男体山、お母さん:女峰山、長男:太郎山、次男:大真名子山、三男:小真名子山)はお父さん以外登っていない。残り全て登るほどの体力はないので、お母さんとそれに寄り添う形の次男・三男に登る計画。健脚であれば日帰りも可能だが、頂上近くにある唐沢避難小屋。避難小屋フリークとしては避けられない。避難小屋でいつも通り酒を飲む計画。

はじめに

 梅雨に入っていないが雨予報。渡渉箇所がありそうだが、土砂降りにはならないと予想し計画通り実行。初日は小屋までなのでのんびりと考え、早立ちはしなかった。

1日目 5月31日(土)小雨のち土砂降り ザック重量19kg 特別装備なし

駐車場 → 林道分岐(女峰山登山口) (CT:3時間弱)

 梵字飯場跡駐車場には8時少し前に到着。車はいない。まあ雨予想では仕方ないか。準備中にバスで来たというソロの男性が通過。少しお話しさせていただいた。日光方面にはよく訪れる方らしい。男性ペアの車も到着。小生の方が先に出たが、途中であっさり抜かれました。準備を整え(雨具は上だけ。下は通常通りショートゲーター)出発(0810)。

志津峠までは数年前男体山下山ルートで歩いたところ。季節は違う(前回は秋)が見覚えのあるルート。今日は小屋までなので急いでも仕方ない。志津峠に到着(0930)。

ここからは初めてのルート、といっても林道。途中シロヤシオ?が咲いていた。雨は相変わらず小雨や霧雨。小生の予想ではこの程度。土砂降りにならなければ全く問題なし。林道からの分岐に到着。先の休憩(志津峠)からさほど経っていないが、雨具の下が必要な雰囲気(笹が生い茂っている)なので、ここで休憩し雨具を着る。雨はまだ大丈夫!!

林道分岐 → 唐沢避難小屋(CT:2時間弱)

 出だしは少し急坂。危険な箇所はないが、転んで泥だらけになりたくないので慎重に進む。沢に到着。結構開けた場所。

ここからは沢の右岸の樹林帯を進むようだ。急登ではない。

シャクナゲが少し咲いていた。沢はずいぶん下の方を流れている。次第に雨が強くなってきた。まだ登山道が川にはなっていないが、ところどころ水溜まりもできてきた。

小生の予報は大外れ・・・。モンベルの雨具(ゴアテックス)もメンテが不十分で撥水機能が全くない。帰ったら洗濯・アイロンで復活させよう。樹林帯をしばらく歩くと、沢と同じレベルの登山道に。少し先が水場だろう(1235)。しかし雨が強い!!水場を探すも見当たらない。もう少し先か?スマホの地図は、ジップロックに入れるのを忘れ画面が濡れて反応しない。登山道らしき雰囲気もあるのでそのまま進む。がれ場・ざれ場の連続。同じような登山道は一般的にもあるが、そのような場所にはペンキでマークがある。またある程度固定した石もある。ざれ場もそれなりにルートと思われるような跡があるが、このルートは全くない。崖崩れの場所を登っている感じ。立止まる。登山道ではない。ルートロス。昭文社の地図では大まかな現在位置は分かるが、詳細な位置を判断できない。まあ~お守り程度。このがれ場の両サイドに見える樹林帯のどちらかに登山道があるはず。選択ミスは許されない。濡れたスマホを何とか作動させようと四苦八苦。数分後、地図が画面に登場!!雨は土砂降り状態。現在位置は・・・、ルートは沢の左岸。水場に近づいた付近で渡渉し左岸に進むべきだったようだ。さてどうする?このがれ場を下りてルートロスした場所まで戻るか?リスクが大きい。岩がずれて崖崩れになり一緒に持っていかれる可能性が非常に高い。左岸までトラバースすることに。

と言ってもトラバースもリスクは同じ。慎重に足場を固めながら10mほどで左岸の樹林帯の取り付きに到着。しかしここからでは樹林帯に入れない。急すぎる泥の壁状態。5mほど慎重に下り取り付き・樹林帯に侵入。ここまでくれば一安心。下りながら登山道を探す。暫く進むと先に登山道らしき踏み跡。登山道と判断し登り始めると、数分でマーク発見。登山道と確信し進み、残雪の箇所を過ぎると小屋に到着(1320)。土砂降りの中、事故もなく到着。しかしさっきのがれ場はヤバかった。30~40分アルバイトしたかな?

唐沢避難小屋(泊)

 全身ずぶぬれ。靴への防水スプレーもこの状態では効果なし。着替えて遅めの昼食をビールで流し込む。防寒着は薄手のものしか持て来なかったので、室温6℃前後では少し寒い。昼食後、面倒なので早めの夕食に入り、焼肉とワイン。早速平らげた後は、寝袋に入ってワインで時間をつぶす。雨は相変わらずの土砂降り。ワインが切れて就寝。
 小屋は立派。利用者はそれなりにいるようで、ろうそく・銀マット等があった。入口正面の土間にテーブルが2個。両サイドに小上がり、入口両サイドの梯子で2階に行ける。詰めれば20名以上は宿泊できるだろう。一方で、満室になるような状況があるのだろうか?想像できない。確かに霧降高原から縦走する場合、丁度良い箇所にあるから利用価値があるが・・・。トイレはない。もちろん電波は入らないがけっこう気に入った。しかしベスト5(乾徳山:高原ヒュッテ、雲取山:頂上避難小屋、田代山:頂上避難小屋、黍殻山:避難小屋、湯ノ沢峠避難小屋)には入らないな!

2日目 6月1日(日)小雨・霧雨 ザック重量17kg前後

唐沢避難小屋 → 富士見峠(CT:2時間強)

 雨はまだ少し降っている。しかし今日は晴れ予報であった。と言うことで、濡れたザック(ザックカバーも防水性がほとんどなく、ザックもびしょ濡れ状態であった)を乾かすためにザックカバーを掛けないで、しかし露&寒さ対応で雨具は上下装着してスタート(0600)。出だしは樹林帯。苔むして感じが良い。樹林帯を抜けると昨日間違って登ってきたがけ崩れの上部?に出る。トラバースする感じでがれ場を横断。昨日ほどざれていないが、初心者はビビるだろうな~。

ざれ場が終わっても低木・石の急登。あえぎながら何とか頂上に到着(0635)。当たり前だが景色は見えない。風もあるので写真だけ撮って先に進む。岩場を下って振り返ると、頂上の標識が甲斐駒の剣のような雰囲気(感じるのは小生だけかな?)。晴れていれば気持ちの良い稜線歩き。

帝釈山手前の鞍部で休憩。帝釈山に登れば後は一気に富士見峠への下り。

結構、雪が残っている。残雪は踏み抜きさえ注意すれば歩きやすい。踏み抜きの危険がありそうな所は、両サイドにできている踏み跡をたどって標高を下げる。女峰山が2,500m弱で富士見峠が2,050m前後。標高差400m以上を下ることになる。富士見峠に到着(0840)。開けた良い雰囲気の場所。晴れていれば酒盛りでもしたくなる。ここで休憩。

富士見峠 → 大真名子山(CT:2.5時間弱)

 出だしは樹林帯。しかしがれ場の急登が眼前に。たしかに昭文社の地図では尾根道の直登と言った感じだったが、現実を直視するときつそう!が実感。ほとんど直登だ。標高差270m強の登返し。心拍数を上げないようにゆっくり進む。ざれた箇所もある。ペンキで方向ははっきりする(真っすぐ進むしかないが)が、実際の踏み跡は無数にある。どれを選んでも五十歩百歩かも知れないが。がれ場を抜けた後も樹林帯の急登が続く。これだけの急登は久しぶり。

小雨ではあるが雨は降り続いている。頂上近くに変な構造物があるが看板?そして小さな頂上の標識。これが頂上?と思い少し進むと立派な標識。ここで休憩(0955)。

ここからまた一旦下る。200m強。道は歩きやすい。30分ほどで鷹ノ巣に到着(1040)。そして再度登返し。250m強。アップダウンの連続。これが縦走の面白み?しかし谷川(蓬峠から平標)のアップダウンに比べれば楽。また今登返した富士見峠からの登りに比べればまだ登りやすい。

途中で下りてくるパーティ(リーダ?の男性と女性5名ほど)が。人のことは言えないが、この天候でよく来るな?ここからどこまで行くのか?富士見峠までだとすると、あのざれ場を下るのか。急登を過ぎるとなだらかな稜線に出る。大真名子山の頂上も見える。人影?混雑しているのか?頂上到着(1150)。人影と見えたのは標識や銅像だったようだ。ここで昼食。雲が切れて男体山を望めるか期待したがなかなか雲が切れなかった。湖は湯ノ湖かな?

大真名子山 → 駐車場(CT:2.5時間強)

 後は下るだけ。YAMAPの地図では危険な箇所が数箇所あるようだ。雨の日の下り、根っこによるスリップ等慎重に。歳のせいか遭難を考えてしまう。出だしは急坂そして鎖場。まあ鎖がなければ厄介だが、鎖があるので問題なし。乾徳山の鳳凰岩の方が大変。鎖場の後も急坂。ここを登るのも一苦労だろうな~、と感心しながら先を進む。雨は上がって雲の切れ間から男体山が見えた!

沢筋には結構雪が見える。なんか元気をもらったようで先を急ぐ。平坦になるともう峠は近い(地図では)はず。何か銅像と石碑がある。しばらく行くと峠に到着(1335)。

一休みして駐車場を目指し歩く。歩く。歩く。やっと到着(1445)。車が4台。昨日よりは多いが人影はない。まだ下山していないのであろう。

まとめ

 想像以上に女峰山から大真名子へのルートはアップダウンがあった。初心者には難しいかな?また女峰山へのルートは霧降ルートがポピュラーなのか?唐沢ルートは頂上へのざれ場のトラバースもありこちらも初心者向きではないと思う。しかし晴れたら稜線は気持ち良いのではないだろうか。小屋泊まりでの女峰山山行はあまりネット上で見かけないが、小屋もきれいなので本コースはお勧めです。ただし林道歩きを我慢できれば。日光ファミリーで登っていないのは残るは長男。秋口にお父さんか爺さん(日光白根、爺さんと呼ばれてはいないが)に合わせていくかな?尚、女峰山及び小真名子山への登にはヘルメットがあった方が良いと感じた。落石のリスクあり。

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