富士山を見ながらの丹沢主稜縦走 下山は破線ルートの鐘撞山で鐘をゴーン!

山行記録

 昨年は足のケガで丹沢は未訪問(小生にとっての丹沢は11月~3月の絶対に蛭が出ない時期しか行かない)であったので、2年ぶりの丹沢。どこに行くか?昨年は2泊3日以上の山行をしていなかったことから黍殻避難小屋・犬越路避難小屋泊の主稜ルートを選択。平日であれば道志道の駅に車を停めバスで月夜野・焼山登山口まで移動できるが、土日は朝のバス(恐らく通学用)がない。月曜日の下山後も丁度良い時間帯にバスはない。と言うことで周回ルートを考える。旧青根小学校の駐車場に停めて、鐘撞山経由で下山すれば周回できる。鐘撞山ルートは歩いたことはないし、黍殻避難小屋までも遠回りになるが八丁坂ノ頭経由の道も歩いたことがない。最後は林道(舗装道路)歩きになるが仕方ない。ルートは決まった。後は体力だけが心配。

2月8日(土)曇り時々晴 ザック重量22kg チェーンスパイク 

旧青根小学校横駐車場 ⇒ 黍殻避難小屋(CT:3時間半弱)

  初日は黍殻避難小屋までなのでCTで3時間強。9~10時にスタートすればよいと思いのんびり家を出発。しかし以前利用したことのある駐車場であったが、またまたナビの登録ミスで月夜野BSまで行ってしまう。戻ってウロチョロしてやっと到着。荷物をチェックし出発(1055)。

 小屋近くの水場が不安であったので水も4.5ℓ担いでいる。少し重いがまあ~大丈夫。八丁坂ノ頭分岐に到着。ここで前回同様に休憩。前回は沢ルート。記憶では急登や急なザレ場(斜面が崩れてトラバースが少し厄介)があった。一方、八丁坂ノ頭ルートは尾根道で遠回りになる(CTで30分ほど追加)が急登もなさそう。

 ・2ℓの従来版(ウォーターキャリアー)で
        は小さく感じたのでこちらを購入
 ・ザックに詰込んでも漏れることはありませんでした

 標高を上げるに従い雪も出てきた。まだノーチェーン。下山者とすれ違う。チェーンを付けている。そろそろ付けるか?眺望がなくても尾根道は気持ちが良い。尾根道を進むとモノレール。森林管理用と表記がある。

 それを過ぎれば八丁坂ノ頭は直ぐ。丹沢三峰が良く見える。メインルートを左に折れて暫くすれば小屋に到着(1440)。CTよりかかっているが20kgオーバーでは仕方ない。

黍殻避難小屋(泊)

 小屋にはもちろん誰もいない。早速遅めの昼食。餃子とビールで乾杯。ビールを空けワインに突入。男性ペアが到着。その後は3人で山談義。と言っても高校生であまり山の経験はないようだ。高校生では酒も勧めることができないので、一人酒。ワイン・日本酒も空いたので就寝。尚、近くの水場は細いが出ていた(ペアの男性が確認)。小生はまだ水の残りが3ℓ以上あるので補給しなかった(明日の行程が長いので少しでも軽く。必要であれば神ノ川の水場で補給。できなければ青ヶ岳山荘で購入すればよい。最悪、雪を溶かしてろ過(ろ過機は持参)。

2月9日(日) 晴れ ザック重量19kg

黍殻山避難小屋 ⇒ 蛭ヶ岳(CT:3時間弱)

 姫次からの朝焼けした富士を見るために夜明け前に出発(0550)。1時間弱なので日の出には間に合うだろう。明るくなってきた。しかしまだ姫次は先。

 間に合うか間に合わないか?日の出時刻を見誤ったようだ。途中で日が差してきた。『東海自然歩道最高地点』こんな標識あったけ?

 姫次に到着(0640)。赤富士とまでは言えないが綺麗な富士が見えた。蛭ヶ岳もよく見える。

 暫し景色を楽しんで出発(0650)。ここからは下りや平坦な道。寒くもなく気持ちよい。雪はあるが踏み固められているので潜ることもなくチェーンで全く問題なし。

 大室山方面が見える登りにさしかかる。ここからが丹沢名物の階段。特に蛭ヶ岳の頂上までは無限階段と思えるような長さ。登る前から辛い気持ちになる。一歩一歩、着実に進む。やっと頂上に到着(0850)。頂上にはソロの男性とペアの男性。もっと人が多いかな?と思ったが。眺望は最高。富士はもちろん南アルプスもくっきり見える。また南アルプスの南部に行きたいな~、と想像しながら一服(ミニブラックサンデーで栄養補給)。大島も見えた。尚、ペアの男性は桧洞の方へ。二人ともアイゼン。少し心配になるが、アイゼンは持って来ていない(アイゼンを付けられる登山靴でもない。小生のアイゼンはセミワンタッチ式)ので考えても仕方ない。最悪、戻って主脈ルートに変更すればよい。駐車場まで戻るのが大変だが。

 ・最近持参するチョコ系の行動食
 ・夏場は溶けてダメですが冬場は最高

蛭ヶ岳 ⇒ 檜洞丸(CT:3時間半弱)

 靴紐の状態、チェーンの装着具合を確認し出発(0910)。木の階段等、一気に下るが特に危険はないがチェーンをひっかけないよう慎重に進む。アイゼンの必要性はない。アイゼンでは爪が長いので岩や木の階段が露出した個所は歩き難いだろう。登ってくる人とすれ違う。数度、道を譲った。ミカゲ沢ノ頭まではCT通りに来たが臼ヶ岳への登りでペースダウン。なかなか進まない。腰を下ろせるような場所を探すが・・・。蛭ヶ岳から丹沢山への稜線が綺麗に見える。何とか倒木に腰を掛けて休憩(1040)。結果的には、あと少し進んだ臼ヶ岳への分岐にはベンチがあったのでもう少し進めばよかった。

 体力が復活?して出発(1050)。臼ヶ岳の分岐を左に折れて臼ヶ岳へ向かう。しかし臼ヶ岳の標識を見つけられず。分岐に戻り檜洞を目指す。一旦下って、神ノ川の水場への鞍部に着く。水を探しに行こうと思ったが、もちろんトレースはない。疲れているし、プラス2kgは檜洞への登りに影響しそうと考え水の補給はパス。ここからは小ピークを越えて最後の登りが待っている。小ピークの階段もきつい。何とか超えたが、青ヶ岳山荘への登りでバテバテ。登り切って平坦になっても歩が進まない。何とか到着(1325)も、CT:1時間40分が2時間以上かかってしまった。また水を思った以上に飲んだようだ。空に近い1ℓの水筒2個に小屋で水2ℓとコーラを購入。コーラで昼食の菓子パンを流し込み出発(1350)。

檜洞丸 ⇒ 犬越路避難小屋(CT:2時間)

 檜洞の頂上では数名が休憩中。小生は写真も撮らず先に進む。ここからCTで2時間。下りがメインなので16時、遅くとも16:30の到着を目標に進む。この時点では、岩場が結構あるとの記憶がなかった(数回このルートを歩いているが、岩場で苦労?慎重になった記憶がなかった)のでCT程度で歩けると楽観していた。もちろんトレースはしっかりあるが、先行者は見えない。まあ14時を過ぎているので、この時間であれば犬越路への宿泊者だけ。神ノ川方面にしろ西丹沢方面にしろ、下山するのであればお昼過ぎには出発しているだろう。

 トレースはしっかりしているが、予想以上に岩場の連続。特に小笄を過ぎたあたりからは岩場が多く、鎖場も数箇所。過去に通った記憶では前述したようにあまり苦労した記憶はない。

 しかし今回は雪が残っている箇所もあり、チェーンをひっかけないように慎重に進む必要があったので時間がかかった。感覚的には蛭ヶ岳⇔檜洞の間より、檜洞⇔犬越路の方が難しいと思った。何とか難所?をクリアし小屋に到着(1645)。日の入り前に到着できてホッと。

犬越路避難小屋(泊)

 小屋はもちろん貸し切り。明日が平日では・・・。ビールと日本酒で夕食を開始。昨日気づいたことだが、本日の夕食(予定では『カレーメシ』)を持ってくるのを忘れていた。昨日の夕食の鍋の〆ラーメンを残し、鍋用の野菜も半分残し本日の夕食とした。まあ~酒がメインなのでつまみ(クッキーやあたり目)で腹は満たされるが。尚、残りの食料は翌朝のフリーズドライ、昼食用のミニパンが6個、予備食のフリーズドライ1袋。行動食としてはカロリーメイト2箱にチョコ・羊羹と酒のつまみ等々なので全く問題なし。夕食中の17時半頃か?檜洞からのルートであるツツジ新道と思われる箇所でヘッドランプの明かりが。この時間に下山とは・・・。ベテランであれば問題ないが経験不足の人であれば危険。遭難ニュースもなかったので無事下山したのでしょうが、夜間(ヘッドランプ)の移動は極力避けるべき。親父の小言を頭の中で。ビールロング缶と酒5合が切れたので就寝。

2月10日(月) 晴れ ザック重量17kg

犬越路避難小屋 ⇒ 大室山(CT:2時間強)

 昨日は結構水を飲んだ(1ℓの水筒を左右のショルダーベルトに付けているが、出発時1.5ℓが残り数百㎖)。購入した水2ℓと担ぎ上げた水2.5ℓ(残り1ℓ)の内、水筒に2ℓ満たし後は捨てて出発(0650)。2ℓあればマイルール(下山時点で500㎖残す)をクリアできると判断(下山時に1ℓ残った)。小屋からは急登が暫く続く。ここはきつい記憶があった。何とか稜線に。待っていましたと言った感じで富士がお出迎え。姫次の富士・蛭ヶ岳の富士・大室山稜線からの富士、タイトル通り『富士を見ながら・・・』を満喫。風があると少し寒いが顔を隠すほどの寒さではない。

 尾根道を富士を左手に進む。階段出現!!何カ所も階段はあるが無限階段ではない。大室山分岐近くで南アルプスも視界に。分岐に到着。ここにはベンチもあるので休憩(羊羹を食べる)。大室山到着(0910)。CTより少し遅いかな?

大室山 ⇒ 鐘撞山(CT:1時間半弱)

 ルートを確認。久保吊橋方面にはしっかりしたトレース(踏み固められている)がある。鐘撞山方面へのルートは少し進んで右に折れるはず(地図上)。踏み固められた道を進む。暫くして右へのルートを探すがトレースがない。やっと1~2人と思われるトレースを発見。方向的にも間違いない。GPSでも確認し先に。

 雪なので方向さえ間違っていなければ問題なし。トレースをたどる。日差しが良く差すところは雪も少ないが、だいたい足首辺りまで。急坂を下りる。アイゼンの方が良いかもしれないが、土のところもありまあ~チェーンで十分。全く雪のない登山道を進むと山腹をトラバースするような道に。靴の幅ほどの登山道。崖側には気持ち程度のロープがあるが、ロープを頼っても切れると思われるほど細く古い。ポールを利用しながら慎重に進む。クリア。先行者は土の剝げ方を見ると、小生が通ったルートよりは上部の緩斜面をトラバースしたようだ。危険個所を過ぎても急坂はしばらく続いた。平坦になりなんか朽ち果てた標識?。先に進む。

 ここでトレースは右に折れている。尾根道のはずだが・・・。暫くトレースを進んだがGPS確認。やはりルートが違う。トレースは神ノ川ヒュッテへのルートだろう。元に戻る。しかしトレースはない。

 方向だけ確認し進む。脛からひざ下程度の雪。急坂ではないのでチェーンで問題なかった。すると少し古いが1人と思われるトレース発見。

 急登みんな適当に方向だけ確認して進んでいるようだ。道かどうかわからないところを下っていくと、先方から登ってくる登山者発見。よく見るとしっかりした登山道があった。少し進んで登山道に合流。この先も、登山道か違うか分からないような感じで急坂の登山道を進む。雪が少なくなってきて緩斜面になり尾根道をしばらく進むと鐘撞山に到着(1050)。広い頂上。鐘もある。試しにゴーン。想像以上に響いた。人がいたら迷惑だろう!!昼食の菓子パンを食べて暫し休憩。

鐘撞山  ⇒ 駐車場(CT:2時間強)

 後は危険な場所はないが、油断禁物と気を引き締めて出発(1100)。広い尾根道。雪も少なくなってきて、途中からは全くなくなった。しかしチェーンを外すのは面倒だし、ちょっとした急坂は付けていた方が楽(土が凍っている箇所もある)。開けた尾根道に出くわす。

 冬枯れの日向ぼっこ気分で先に。ようやくキャンプ場への分岐に到着。まっすぐ進めるように先にはピンクのテープもある。まっすぐ行くか?でも地図上にはルートはない。予定通りキャンプ場方面へ下ってしばらく行くとつり橋に到着(1205)。キャンプ場のベンチでチェーンを外し、トレッキングポールも片づける。一服していやな舗装歩きが後1時間半弱。何ら楽しみもない舗装道路を歩いてやっと駐車場に到着(1330)

まとめ

 計画通り、姫次での赤富士(少し遅かったが)・蛭ヶ岳・大室山稜線からの富士が楽しめた。この景色はまた来たいと思わせる。ルート的には2~3度歩いたところであったが、雪の影響と体力のなさがはっきりと表れた。前回(2021年11月)の黍殻避難小屋⇒犬越路避難小屋は9時間弱で歩いたが、今回は11時間半。雪の影響が1時間程度としてもやはり体力が落ちている。夏の北海道に向けもう少し体力をつける必要がある。また雪の丹沢は初めてではない(2022年2月:菰釣山での深雪、2022年4月:主脈縦走での春の新雪)が主稜では初めて。主脈での雪の岩場では危険を感じなかったが、主稜の岩場(特に前述したように犬越路の前)は慎重を要した。雪と氷と岩のミックスであったらチェーンでは当然無理。引き返したであろう。多くの積雪が予想される場合、檜洞から犬越路のルートは経験者向き(12爪アイゼン・ピッケルが必要か?)ですね。また大室山から鐘撞山へのルートも流石破線ルートだけあって面白かった。と言うよりも慎重を要した。一方、急坂なのでこのルートを登りに使う気はしないし、まあ~歳も歳なので一度経験すればいいルートでした。また丹沢はやはり茨城(土浦)からは遠い。距離的には日光中禅寺湖より少し遠い程度だが、圏央道・中央道を使うことになるので費用的なデメリットがある。今シーズンはもう行かないと思うが、来シーズンも思案のしどころか?
 尚、今回はヘルメットを持参しませんでしたが滑落・転倒のことを考えて持参するべきでした。特に桧洞から犬越路と大室山から鐘撞山。雪が予想される場合には持参しましょう。猛省です。

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