奥多摩の奥座敷:三条の湯へ久しぶりの山行。足のケガが完治していないことから、ピークハント(雲取山・飛龍山)はしないで、のんびりハイクとした。最後に、小生がお勧めする三条の湯を中心とした登山ルートを紹介します。
お祭りBS~林道終点(CT:2時間)
お祭りBSには7時前に到着。バスの邪魔になるので丹波山方面へ10m前後進んだ路肩に駐車。3台ほどは停められるでしょう。路肩駐車が嫌な方は、①小袖駐車場(徒歩30分程度)、②丹波山道の駅(バスでの移動)に停めることができます。すぐ先が三条の湯への林道入り口。ここから2時間弱の林道歩き(0710)。
林道歩きですが滝(名無し)もあり、運が良ければカモシカにも出会えるので飽きることはないと思います。1時間強で奥後山へ通じる林道の分岐に到着。ここで休憩。更に進むと一般車進入禁止の箇所。ここにも数台停めることができますが、作業者の方が停めるケースもあるので避けた方がよいでしょう。林道を進むと1時間もしないで林道終点。日当たりが悪いので休憩は少し下って橋を渡ったところにスペースがありますが狭いので、人数が多い場合は林道終点がお勧めです。
林道終点~三条の湯(CT:1時間弱)
ここからが本格的?な登山道。とは言っても三条の湯の小屋番の方が整備してくれているので歩きやすいです。危険な個所もなく、景色を楽しんでいればもうそこに三条の湯が見えてきます(1042)。テント場は写真の左側少し離れた箇所にもあります。
この日(金曜日)は平日にもかかわらず、小屋もテント場もほぼいっぱい(詰めればまだ張れますが)。ツアーの団体さんも。小生はテント。11時前に着いていたので早めの昼食、そして一番風呂に入ってのんびり過ごす。お昼寝後、再度お風呂そして夕飯は鍋を食べて就寝。
お風呂は2つあり、宿泊客が多い場合には大(4~5人):男性、小(3~4人):女性に分けるようです。少ない場合には入替制です。またテント場には水場(冬季は凍結のため使用できない)はありますがトイレはありません。小屋の方まで坂を上る必要があります。雨でなければ苦にならないですが、雨の時は・・・。
三条の湯~サヲラ峠(CT:3時間強)
今日の行程はサヲラ峠経由でお祭りまで下る短い行程。急ぐ必要はないが6時に出発。サヲラ峠までは沢(橋がある)を数ヶ所渡るが、山腹をまくようなルートでアップダウンはさほどない。
数ヶ所、斜面が崩れ登山道をふさいでいるところがあった。特に右上の写真の所は要注意。ロープがあるので危険はないが、ロープは下まで張った状態で掴み石垣の上の所を歩く。決してロープの弛みをなくした状態で上の方は歩かないこと。途中の沢で2回ほど休憩をすればサヲラ峠に到着する。樹林帯の中なので眺望はないが、枯れ枝の先から雲取山は見える。ほどなくしてサヲラ峠に到着(0852)。
サヲラ峠~お祭りBS(CT:3時間弱)
広い峠なのでゆっくり休憩しましょう。右に行けば飛龍山方面、真っすぐ行けば丹波山村(丹波山道の駅)方面。小生は左の天平尾根へ進みます。丹波山村へは天平尾根経由でも行けます。小生のお勧めは天平尾根経由です。CT的には30分程度増えますが気持ちの良い尾根歩きができます。45分ほどで天平。そして丹波山村(小学校経由で道の駅)への分岐に到着。少し早いですが、ここも休憩場所としては最適。
ここから親川(お祭りBS)までは急坂やだだっ広い尾根(道迷いしやすい)もあるのであまり勧めませんが、小生はこのまま進みます。下の写真は道迷いしやすい広場と一番危険な斜面が崩落した箇所。
廃屋(写真のような廃屋が3箇所ほどあります)を過ぎれば、後は植林された樹林帯を進んで親川集落に到着(1145)。車道(バス道路)を歩いてお祭りBSへ。
三条の湯をメインにしたお勧めルート
三条の湯までは本稿をご参照ください。
三条の湯でのんびり湯治(ピストン)
本稿で紹介したお祭りBSから三条の湯へのピストン。のんびりお湯を楽しむ。余裕があれば、翌日はサヲラ峠~天平分岐~丹波山村小学校裏口を経て丹波山道の駅へ下るルートがお勧め。
三条の湯から日本百名山の雲取山へ
小屋を出て右にルートを取ります。急登・斜面が若干崩落した箇所等もありますが、危険個所や道迷いするようなところもなく、1泊2日の登山経験があれば日本百名山の雲取山を制覇できるでしょう。下山ルートは奥多摩湖側(鴨沢)が道も整備され、石尾根(七ツ石山まで)の稜線歩きが楽しめます。疲れたら巻き道もあるので心配無用。
三条の湯から隠れたシャクナゲの名所飛龍山へ
シャクナゲと言えば、十文字峠や甲武信ケ岳(徳ちゃん新道)が有名ですが、飛龍山の頂上もシャクナゲが群生しています。タイミングが合えば、静かにシャクナゲ鑑賞ができるでしょう。小屋正面の斜面を登っていきます。飛龍山の眺望はありませんが、サヲラ峠への下山途中に展望箇所があり眺望が楽しめます。
三条の湯から静かな山旅が味わえる奥後山へ
雲取山からの下山ルートの一つで、旧奥多摩小屋から奥後山を経由して本稿で紹介した林道に下りるルート。旺文社の地図では破線ルート(YAMAPにはルートは記載されていません)ですが、静かな山旅が楽しめます。しかし道迷いしやすい箇所があるので(特に奥後山付近のだだっ広い尾根)、初心者の方は経験者とご一緒してください。
以上、三条の湯をメインとした登山ルートです。『のんびり湯治ルート(ピストン)』以外はしっかりした山の装備が必要です。特に冬は凍結した箇所があるのでチェーンスパイクは必須です。体力をつけ装備を整えたうえで、山を楽しみましょう!!
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