噴煙を上げる活火山:雌阿寒岳 荒々しい噴火口は必見(北海道第三弾)

 10年以上前に出張のついでに訪れたオンネトー湖。湖面越しに眺めた山に登れるとは思ってもいなかった雌阿寒岳。ネットで見る限り上部はガレ場・岩場のようだが眺望も期待したい。

斜里岳登山口 ~ 阿寒湖畔

 斜里岳からの下山後、阿寒湖畔の温泉街にある【民宿 東邦館】を目指す。途中、アトサヌプリの見るからに活火山と思える山容、高原を走るような阿寒横断道路とドライブしていて楽しかった。一方、阿寒湖畔は観光地化していた。民宿のすぐ近くにはコンビニ(24時間営業)もあり、翌日の昼食と酒を購入して宿に。こちらの宿でも洗濯ができ助かった。夕飯はウトロの民宿の方が良かったが、値段も安く登山者には十分。尚、事前に予約したところは【民宿 山口】であったが、同名の民宿が三重県にあったようで三重県の方を予約してしまっていた。直前になって分かったが後の祭り。何とか【民宿 東邦館】を確保できたが、満室であればテント泊になるところだった。【民宿 東邦館】の方、ありがとうございました。

民宿 ~ 雌阿寒湖温泉登山口

7月13日(土) 曇り ザック重量10㎏前後 特別装備なし
 今日も早く(宿の朝食は取らない)出発する予定でいたが、宿の方から「登山者の皆さんは朝食後出発しますよ」との話だったので、小生も朝食を食べて出発することにした。しかしこの選択が・・・。登山口を目指し出発するが、ナビがよくわからず適当に進む。着いたところは【阿寒湖スキー場】の駐車場。ここじゃない。一回目の失敗。ナビを見ると近くに【雌阿寒岳登山口】とある。ここか!しかし途中は悪路の林道。着いたところは数台しか停められない駐車場。確かトイレもある整備された駐車場のはずだが。【登山口】とあるが道は一本。周回ルートで戻る道があるはずだが・・・。もう少し先で合流するのかと思い、装備を整え出発。20分ほど歩いたが合流地点がない。ここでYAMAPの地図を再確認。ここじゃない!二回目の失敗。このルートは【阿寒湖畔のルート】。予定してたのは【雌阿寒温泉登山口】。全然違う。ナビを再設定し車を飛ばす。出発が遅かったので焦ったのが敗因。予定していた登山口に到着。舗装された駐車場は満車だったので少し離れた未舗装の駐車場に止めてやっと登山開始。後から分かったが、民宿に宿泊した登山者の多くはピストンで阿寒富士を周回するコースは取らないようだ。それであればCT4時間前後なので朝食後でも全く問題ないが、周回となるとCT7時間前後なのでやはり早出が必須だった。尚、ほとんどの登山者がピストンのようだった。

雌阿寒温泉登山口 ~ 五合目(CT:1時間強)

 しばらく車道を歩いて樹林帯の登山道に入る。エゾシカがいる。ハイ松帯の登山道で少し歩きにくい。シャクナゲが咲いている。樹林帯を抜け、ハイ松帯に入ると少し視界が開ける。涸れ沢のようなところに出たので、ここで休憩。

 休憩していた地元の方と少し会話。小生が間違えた【阿寒湖畔コース】は登山道も歩きやすく、剣ヶ峰の迫力が味わえる。また高山植物も多く、阿寒富士までのピストンがベスト、と教えてくれた。間違ったまま行った方がよかったようである。後の祭りだが、次回来ることがあれば【阿寒湖畔コース】にしよう。ちなみに深田久弥はこちらのコースを歩いたのではないかと言われている。

 休憩した場所からしばらく進むと五合目に到着。休憩箇所としてはこちらの方が良かったな?岩稜帯に入ると景色が素晴らしい。オンネトー湖や明日登る予定の雄阿寒岳も見える。

五合目 ~ 雌阿寒岳(CT:1時間半)

 五合目からの岩稜帯は危険な個所はない。”雌”とは思えない雄々しい山容を見せ始める。

 ガレ場の稜線を進むと噴火口が見える外輪に到着。外輪を進むとそこは頂上。

雌阿寒岳 ~ 阿寒富士(CT:1時間)

 頂上から噴火口の外輪を時計回りにしばらく歩き、一気に下って阿寒富士分岐を目指す。しかし16時までには下山したいので、分岐到着が13時を過ぎるようであれば阿寒富士をあきらめ下山することに。

 分岐には12時半少し前に到着。阿寒富士を登ることに決定。途中、コマクサがきれいに咲いていた。

 阿寒富士への登りはザレた九十九折の登山道。歩きにくいが下山は楽だろうと思いながら頂上を目指す。あいにく頂上はガスっており眺望はなかった。しばし休憩、行動食を食べて下山開始。尚、雌阿寒岳から阿寒富士を目指す割合は10%以下かな?歩いてきたのは数名でした。

阿寒富士 ~ オンネトー登山口(CT:1時間半強)

 頂上からは一気にザレ場を下る。10分強で下山。後はコマクサを見ながらハイ松帯を抜け、樹林帯に。樹林帯は一部急坂もあるが歩きやすい。途中、登ってくるパーティが。13時を過ぎている。どこを目指すのか?樹林帯のシャクナゲを見ながらオンネトー登山口に到着。

オンネトー登山口 ~ 駐車場(CT:1時間)

 ここからは湖畔のキャンプ場を抜けて山腹を巻いていくだけ。湖畔を離れ、なんだかジュラシックパークのような樹林帯を抜けると駐車場に到着。最後の5分ほど雨に打たれたが、樹林帯なので傘で対応。

まとめ

 スタートからミスの連続で周回できないかと焦ったが、何とか予定通りに阿寒富士まで登れ満足・満足。曇っていたので景色は楽しめなかったが、雨も最後の5分程度とラッキーだった。噴火口は十勝岳の方が勇ましい感じがしたが、火口湖があるとは知らなかった。本稿でも書いたが、次回チャンスがあれば【阿寒湖畔ルート】で登ってみたい。人も少なそうだし。

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