歴史上【女傑】と呼ばれる人物は多く存在するのだろうが、歴史にも疎い小生は映画で見た『ジャンヌダルク』や大河ドラマの『直虎』しか浮かんでこなかった。本作品に出てくる【カテリーナ・スフォルツァ】が城壁で言い放った言葉は何度読んでもびっくりすると同時に笑った!一方【ルクレツィア・ボルジア】は歴史(政略)に翻弄されるいわゆる女性だが、視点を変えると歴史の流れに翻弄されるのなら逆にその波に乗って楽しむことで自我を通すことしかできなかったのだろう。信長のお市の方や茶々と被った感じがした。
処女作から『カエサル』が出てくるなど、本当に『カエサル』にぞっこんであるのがうかがえる。
ルネサンスの女たち (新潮文庫) 文庫
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